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マイジャーナル / 2007年1月
IAJE 2007
リンカーン・センターにてボディ&ソウルの仲間たちと
リンカーン·センターにてボディ&ソウルの仲間たちと
一年の始まりにふさわしく、世界最大のジャズ見本市に参加するためにニューヨークへ飛んだ私。国際ジャズ教育協会(IAJE) の第34回 国際カンファレンスは、2007年1月10から13日まで開催されました。ディジー・ガレスピー・オールスター・ビッグバンド、クレイトン・ブラザーズ・クインテット、ランディ・ブレッカー・ソウルバップバンド、ミシェル・ルグラン、フレンチ・エリート・オールスターズなど、イベントが目白押しです。
この時期に、ジャズの本場であるニューヨークを訪れるのはいつもワクワクします。数千人に及ぶ教育者、ミュージシャン、音楽産業関係者、メディア、学生らが一堂に会し、世界規模のジャズコミュニティの催しに参加するのですから。

ディジー・ガレスピー・オールスター・ビッグバンドと共演のナンシー・ウィルソン
ディジー·ガレスピー·オールスター·ビッグバンドと共演のナンシー·ウィルソン
ブルーノートにて京子とスティーブ・ガッド
ブルーノートにて京子とスティーブ·ガッド
browsing over music stuff at the Lincoln Center
リンカーン·センターで音楽関連グッズを物色中
私は東京の仲間たちと一緒にやって来ました。ジャズクラブ ボディ&ソウルのオーナー京子さん、ミュージシャンのTokuさん、秋田慎二さん、伊藤大輔さんです。

火曜の朝、到着のフライトはかなり揺れて、気分が良くなかったのですが、少し休んだら回復しました。その夜は、皆でリンカーンジャズセンターにあるディジーズクラブ・コカコーラへ。ルイス・ナッシュ・クインテットの見事な演奏を聴いた後、特別に最先端の施設を見学させてもらいました。すべての施設からすばらしい眺めを堪能できるだけではなく、独自のホールとラジオ局、そしてジャズパフォーマンスのために作られたクラブがセンターの自慢です。

その後、ブルーノートに移動し、ジョー・サンプル率いるクルセイダーズをチェックしました。スティーブ・ガッド、ウイルトン・フェルダー、レイ・パーカー・ジュニアなどが参加したジャムセッションは、楽しくソウルフルなものでした。あいさつをしに何とか楽屋へ行き、再会を喜びあいました。彼らの来日時の楽しいエピソードを聞きながら、あっという間に時が過ぎていきました。

翌朝の10時頃、京子と私はさほど待たずに参加の手続きができましたが、正午前にはレセプションホールはすっかり混雑していました。まだイベントもさほど多くはなかったので、私たちは散歩に出かけました。相変わらず荘厳で美しくそびえ立つセント・パトリック大聖堂を訪れた後は、49丁目にある新しいブラジリアンレストランをチェック。カイピリーニャやフェイジョアーダを楽しみました。

私たちはカンファレンスに戻り、次々に友人たちと合流しました。いたるところに音楽があり、人々はあわただしく動き回っています。深夜までにはヘトヘトになりましたが、まだJapan French Jazz Alliance (日仏ジャズ同盟) を主催している友人とも会わなくてはなりません。今年のIAJEは、政府も協力してフランスをテーマに揚げています。フランスからは200人ものメンバーが送られ、ミシェル・ルグラン、リチャード・ガリアーノ、そしてフレンチ・エリート・オールスターズが演奏を披露しました。

Bass Improvisation - with Eddie Gomez
ベースの即興演奏 - エディ·ゴメスと
with Eddie
エディと。
with Marcus
そして、マーカス。
NEAジャズマスターズ賞を受賞する秋吉敏子さん。
NEAジャズマスターズ賞を受賞する秋吉敏子さん。
今年のカンファレンスでは、ジャズレコーディング、報道、宣伝、演奏、販売、そしてラジオなどの業界関係者に照準を合わせた、ためになる討論会やワークショップが開かれました。一連のセッションを通じて、率直な意見交換と将来の戦略についての話し合いが行われ、参加者同士が交流を図ることができます。
主なハイライトは、オーネット・コールマン、ジョー・ロヴァーノ、ハンク・ジョーンズ、フィル・ウッズ、ロイ・ヘインズなど、多くの独占インタビューです。私たちは個人的に好きなアーティストや、親しい友人の講演や演奏を聴きに行きました。エディ・ゴメス、マーカス・ミラー、タイガー大越などです。
熱心な聴衆たちと彼らが、たくさんの知識やノウハウを共有しようとする姿は刺激になります。

私たちは、クリニック、ワークショップ、パフォーマンスとハシゴして、目が回りそうになりました。活気のある興味深いイベントがあまりにたくさんあるので、体がもう1つあればいいのに…と思いました。クローンでも何でも構いませんでした(笑)。私が最初に参加したヴォーカルクリニックは、有名なシェイラ・ジョーダンがスティーヴ・キューンとともに開いたものです。彼らのチームワークは完璧でした。彼女の歌や言葉からは、温かみと愛情が溢れています。聴衆のほとんどはシンガーで、彼女の知的な言葉で語られる経験談に心を奪われていました。

私が何より関心を持っていたのは、NEA(全米芸術基金) のジャズマスターズ賞のコンサートでした。6人のジャズ・アーティストと1人のジャズ・アドヴォケイト(支持者) が受賞し、ビッグバンドのリーダー秋吉敏子、ピアニストのラムゼイ・ルイス、歌手のジミー・スコットなどが含まれています。アメリカでは最高の名誉です。秋吉敏子さんには特に感動しました。彼女は、50年前に日本からアメリカに渡り、アジア人、そして女性ミュージシャンの草分けとしての役割を果たしました。

受賞と言えば、その頃東京では、私の最新アルバム「Nica's Dream」が2006年度スイング・ジャーナル主催 ジャズ・ディスク大賞のボーカル賞を受賞しました。この賞は、私と一緒に制作に携わってくれた仲間全員に捧げます。皆の努力が報われたことを大変光栄に思っています。

カンファレンスの最終日、ジャズ界の2人の重要人物、マイケル・ブレッカーとアリス・コルトレーンの死去が知らされ、会場は深い悲しみに包まれました。ジョン・コルトレーン以降、最高のテナーサックス奏者と言われていたマイケル・ブレッカーが1月13日土曜日に白血病で、また、その伝説的なサックス奏者ジョン・コルトレーンの妻で、亡き夫の音楽と密接に関わり、ジャズミュージシャンでもあったアリス・コルトレーンは、呼吸不全で亡くなりました。ご冥福をお祈りします。

“Life is what we play”というルイ・アームストロングの有名な言葉にあるように、そのすべては私たちが直面するもの、生涯をどう過ごすかにかかっています。私はこの4日間のカンファレンスで、ミュージシャンとして、指導者として、学生として、たくさんのことを学びました。その知識を最良の方法で後世に伝えたいと思います。IAJEは今年も、ジャズとその教育が世界的に成長し続けることを約束するという使命を果たしました。音楽とリスナーが進化し、グローバルな意識の中でジャズの確固たる地位を築くという自覚が高まり続けることを、私たちは願っています。
 
チャリート  
 
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