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マイジャーナル / 2007年8月
2007年夏のフェスティバルシーズン
UENO JAZZ INN '07
パレ・ビュル(泡の宮殿)から眺める
コート・ダ・ジュールの景色
テウールのフライヤー
8月の初め、台東区芸術文化財団主催のジャズフェスティバル『UENO JAZZ INN '07』に出演しました。ファンキーで活気あふれる守屋純子オーケストラとの共演です。上野公園の不忍池で開かれたこのイベントには、昼過ぎからたくさんのジャズミュージシャンが登場しました。ビッグバンドとの野外での共演は、いつもとは一味違って刺激的です。ほとんどのメンバーとお仕事をしたことがあったので、案の定、私のアレンジを完璧に再現してくれました。
翌日は日本を発って、パリで飛行機を乗り継ぎニースへ向かいました。そこから40キロほど離れたテウール・シュール・メールで開かれたジャズフェスティバルに参加するためです。
カンヌから10キロ、山と海の驚くべき眺めに囲まれ、レランス諸島、コルシカ島を臨むテウールでは、レジャー、スポーツ、文化イベント、博物館、そして数え切れないフェスティバルまで、幅広いアクティビティーを楽しむことができます。
このフェスティバルは、ピエール・カルダン所有の『泡の宮殿』で行われました。フィンランドの建築家アンティ・ロバーグが設計し、1968年に建てられたこの独創的な建物は、美しく赤い岩に横たわり、切り立った崖に面して、すべて曲面で構成されています。このように珍しい構造ですから、数多くの有名なイベントの会場に選ばれるのも当然と言えます。
ここからの壮大な景観を見ると、まるで船の上にいるようでした。この場所でコート・ダ・ジュールをバックに歌うなんて、胸が高鳴ります。私は、ヴォーカルばかりをフィーチャーした3日間のプログラムのフィナーレを勤め、トランペットプレーヤーのアラン・ブリュネ・カルテットと共演しました。メンバーは、アラン・マイエラス(p)、デビッド・サレス(b)、アンディ・バロン(ds)です。素晴らしい演奏に、お客様も楽しんでくださいました!
次のライブへは車で移動する機会に恵まれました。
まず、ニースからプロバンスへ、数々の美しい風景を通り抜けながら南西にひた走ります。そしてフランスで最も魅力的な古き良き港町ラ・ロシェルに向かう途中で、遠くにボルドーの広大な街が見えました。そして、コニャックへ到着。緑に覆われたブドウ畑の列が、かわいいお城の城壁と砲塔に向けて弧を描いていました。裕福なコニャック生産者たちの持ち物です。
私は、アベイ・ドゥ・フォンドゥースで行われたフェスティバルで演奏しました。ここはコニャックから車で20分ほど走った、サン・ブリ・デ・ボワという村にあるベネディクト会修道院です。このロマネスク様式の遺産は12世紀に建てられ、フランス革命までは修道僧が住んでいました。その後農家が買いとり、今日まで所有しています。1970年に修復が始まり、現在も進行中です。1986年には歴史的建造物の指定も受けました。湧き水が小川になって敷地内を流れているので、ラ・フォンテーヌ・ドゥース(甘い泉)と呼ばれています。最近は観光スポットとしてだけではなく、文化活動や宗教的イベントが多く行われるようになっています。
ここで私は初めて自家製のピノー(ピノー・デ・シャラント)を味わいました。これは発酵させていないブドウ果汁とコニャックを混ぜて造る食前酒のことです。田園風景、歴史、美しい人々、そして音楽がすべて見事に混ざり合い、やわらかく芳醇な時を過ごしました。
次の目的地はロシュフォール、西フランスのシャラント川沿いの商港として栄える小さな街です。ジャック・ドゥミー監督のミュージカル映画『ロシュフォールの恋人たち』(カトリーヌ・ドヌーヴ、ジーン・ケリー主演)でつかの間の名声を獲得しました。私は有名なカフェがある街の広場を散歩することができました。
ロシュフォールでは、次なるプロジェクトのためのグループと新しい曲に取り組みました。メンバーは限られた時間の中で最大の力を発揮してくれました。特にピアニストのアラン、彼のおかげで、私たちの音楽はフレンチクラシックとジャズのコンビネーションとして完成しました。素晴らしいメンバーたちに感謝しています!
翌朝、TGVでパリに向かい、絵のように美しい風景をまた一つ楽しむことができました。最後の夜、約3万個の電球で飾られ、ダイヤモンドのように煌くエッフェル塔を背景に、友人とフランス料理を堪能しました。なんと華やかな光景!私の初めてのフランスツアーを締めくくるにふさわしい舞台です。
東京へ戻るとすぐに北海道へ向かいました。『室蘭ジャズクルーズ2007』に出演です。出演するすべてのグループ(EQ、日野皓正クインテット、そして私たち)が、空港で一つのバス乗りこみました。皆顔見知りで、一緒に演奏したことのある仲間たちなので、再会を喜び合いました。彼らとならメンバーを入れ替えても大丈夫だと思います!
コンサートは街おこし計画の一部で、室蘭港の中央埠頭にある巨大な倉庫で毎年行われています。ボランティアの助けにより毎年規模が大きくなっており、現在では北海道でも有名なフェスティバルの1つになりました。ここで私は、新たに結成したミュージック・ヴァイラスというグループを初披露します。メンバーはピアノの大石学、ベースの井上陽介、ドラムの東原力哉です。今回は川島哲朗のサックスをフィーチャーしました。彼らと一緒に演奏すると、非常に刺激的でエネルギッシュです。その喜びが伝染するので、『音楽的ウィルス』というバンド名になりました。
ショーは大成功。多くのお客様が来てくださいました。日野皓正の『ルート66』のファンキーバージョンは大喝采を浴びていました。幸い、予報よりも暑くはありませんでしたが、音楽の炎は燃さかっていました!
これで私の夏フェスシーズンが幕を下ろしました。早く涼しくなるといいですね。秋にもワクワクするようなライブでお会いしましょう。
チャリート
パレ・ビュル(泡の宮殿)のステージ
でのリハーサル
この素晴らしい栄光を浴びながら
アラン・ブリュネ・カルテットとの
ステージ
ヒデさんのドラムと
アベイ・ドゥ・フォンドゥースの
芝生のピクニック場
セットアップされた芝生の会場
サウンドチェック
ステージでアランと
アラン・マイエラスと
ファミリーとのディナー
コニャックの街
ラ・ロシェル
アベイのオーナーであるジャン・ピエール氏(一番左)のご家族と一緒に極上のピノーとコニャックを愉しみながら
ロシュフォールの市場で(ピノー販売)
ミュージック・ヴァイラスと共演した
室蘭ジャズ・クルーズ
フィナーレ
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