charito.com
 
MY JOURNAL
 
マイジャーナル トップ
<< 2007年1月 | 2006年2月〜4月 >>
マイジャーナル / 2006年5月〜7月
ニカズ・ドリーム
今年は、いつまでが春で、いつから夏が始まったのかはっきりしませんでしたね。うっとうしい日が続き、雨もたくさん降りましたが、いつものとおり蒸し暑い季節に入りました。とは言っても、仕事はいつも楽しく充実していました。ありがたく思っています。

3月のニューヨーク。マンハッタン・ジャズ・オーケストラとのレコーディングは大成功に終わり、無上の喜びとして絶対に一生忘れることができないものとなりました。ビッグバンドのサウンドはずっとこれまで私のお気に入りでしたが、胸踊る最高のミュージシャンたちとの共演は、ボーカリストなら誰もが夢見るものです。彼らのスイングは、人々の心を動かし、五感のすべてを刺激し、無条件に夢中に、そして興奮させる力強さがあります。

ニューアルバム『ニカズ・ドリーム』をレコーディングした後は、CDの製作のためにあわただしい毎日を過ごしました。CDショップに並べられる状態にするまでには、たくさんのことを何度も確認しなくてはなりません。例えば、写真を選んだり、印刷する文章や情報を書いたり校正したりという仕事です。すべて手間のかかる地道な仕事ですが、むしろ楽しくもあります。自分自身のプロジェクトのためならなおさらですよね。おかげさまで満足するものが出来上がり、評判も上々です。

アルバムリリースまでの間にも、もちろんすてきなライブをたくさん行いました。特に印象に残ったものをご紹介します。

4月12日は、渋谷にあるJZ Bratで、東京ワイズクラブとのセッション。彼らとは久しぶりの共演です。ストリングスと声の絶妙のハーモニーで奏でるスタンダードナンバーは、どの曲も美しく生まれ変わります。彼らとのコンビネーションは実に特別なものだと感じました。一緒に歌うたびにぞくぞくさせられます。

もうひとつの忘れられないコンサートは、柏市のさわやかちば県民プラザで行われました。題して『児山紀芳プレゼンツ〜Sing! Sing! Sing!』このショーは楽しく、なおかつ感動的でした。大石学のベーゼンドルファーピアノをバックに、『Love Is a Many Splendored Thing』や『Besame Mucho』など、懐かしのラブソングを歌うと思いが溢れます。響き渡るメロディーは、お客様の心もしっかり動かしていたようです。CDを買って、お家でも楽しんでくださった方がたくさんいらっしゃいました。

5月には、亡くなったピアニスト本田竹広さんを偲ぶセッションが、新宿ピットインで開かれました。80人以上のミュージシャンが集まり、追悼の意を表しました。私は最後の枠で、日本ジャズ界の大御所たちと共演しました。メンバーは、ピアノの市川秀男、ベースの鈴木勲、トランペットの日野皓正、サックスの山口真文、ドラムのジョージ大塚です。短いけれど白熱した演奏でした。多くの人に愛され尊敬された仲間にふさわしい、心温まる気取りのないお別れでした。

その月には、Voiceの生徒たちとセブ島に行ってきました。現地の貧しい子供たちへの寄付を施すためです。ドゥマンフグの町とネグロス島では、他のミュージシャンたちとも合流して、音楽と愛を分かち合いました。いつも思うことですが、私たちにとって非常に励みになる経験です。

6月になると、大阪のロイヤルホースからお誘いをいただきました。本当にごぶさたです! CDデビューのずっと前にはよくこのお店で演奏していましたから、まるで故郷に帰るような気分でした。もちろん、大阪で活躍するミュージシャンたち、ドラムの東原力哉、ピアノの竹下清志、ベースの荒玉哲郎と再び同じステージに立つことができて、とても光栄です。お客様も堪能してくださいました。

そして、『ヤマハ・ジャズ・フェスティバル・イン浜松’06』です。1992年に始まったこのイベントには、浜松を日本の音楽の中心にしようという街づくりのテーマを実現するねらいがあります。「この街には音楽があり、音楽がこの街を作る」今ではこのテーマで、政府と民間部門が世代を越えて協力しあっています。

このユニークなイベントは、単なるジャズのコンサートにとどまらず、セミナーやワークショップを積極的に開き、音楽の学習も奨励しています。現在では、世界的に注目を集めているようです。 今回は、ヤマハ・ジャズ・フェスティバル・オールスターズ・ビッグバンド・ウィズ・フィル・ウッズをフィーチャーし、私はゲストシンガーとして出演しました。有名なピアニスト、佐藤允彦が指揮をとるこのバンドは、トランペットの原朋直、サックスの多田誠司、ドラムの大坂昌彦、ベースの井上陽介など、多くのスタープレイヤーを抱えています。『ニカズ・ドリーム』のビッグバンドアレンジを、ライブで初めて披露したのがこの時でした!最高のミュージシャンたちとともに、アンコールでは、こちらもニューアルバムのアレンジで『素顔のままで』を歌いました。フィル・ウッズと矢野佐織がサックスソロをとり、大成功をおさめました。

Bflat
そして6月21日、ついに私のニューアルバム『ニカズ・ドリーム』の発売です。それは大きな反響を呼び、6月26日には最高潮に達しました。Bフラット赤坂で発売記念スペシャルライブを行ったのです。ほかでもない、マンハッタン・ジャズ・オーケストラとジャズクラブで演奏するなんて、これほど幸運な機会はめったにありません!今までの音楽活動の中で、最も忘れられない夜のひとつになりました。彼らとのレコーディングはもちろんわくわくしましたが、ライブで演奏するのはまた格別です。鳴り響く強力なサウンドに圧倒されっぱなしでした。始めは緊張もしましたが、間違いなく至福のひとときを味わうことができました。多くの友人やファンの皆さんにご来場いただいて大満足でした。どれだけ感謝しても足りません。

締めくくりとして最高のものを挙げるとすれば、MJOの『スウィング・スウィング・スウィング!ジャパンツアー2006!』に、ゲストシンガーとして出演したことです。7月1日は、栃木県の那須野が原ハーモニーホールで、7月2日には東京のサントリーホールで行われ、それは夢のようなステージでした。数えきれない幸運に恵まれ、心から感謝しています。MJOのメンバーとの親睦を深めることもできました。気の置けない、一緒にいて楽しい人ばかりです。ぜひ再び一緒にスウィングしたいですね。MJOのさらなるご活躍をお祈りしています!

世の中には、たくさんの素晴らしい可能性があなたを待っています。それに気づいて行動するかどうかは、あなた次第ですよ。

チャリート  

音楽はあなた自身の体験、思想、そして知恵である。
それらを反映させてはじめて、あなた自身の楽器を響かせることができるのだ。
学校では教えてくれないが、芸術に限界などないのである。
チャーリー・パーカー  
go back to the top of this page 
 
(c) 2006 CONVEX Inc.  All Rights Reserved