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マイジャーナル / 2003年10月〜12月
ビッグバンドシリーズ, チャリティーコンサート“X'masギフト”
今まで私は過去に多くのコンサートについて書き、多くの素晴らしい音楽家と演奏した経験を通して、いつも音楽のもつ実に様々な形態やコンビネーションに驚き感動しています。こんなに恵まれている自分がどんなに幸運なことか、言葉では言い尽くせません。改めて一歩立ち止まって、音楽がいかにいろんなものを自分に与えてくれたか考えたいと思います。「創造力はあなたへの天の賜り物。そして、あなたがそれを用いて行うのは神へのあなたの贈り物です。」私はこの言葉がとても好きで、昨年12月に六本木の教会フランシスカン・チャペル・センターに於いて催されたチャリティー・コンサート“クリスマスギフト”の副題として使わせていただきました。今回又、私が授かったものを他の人と一緒に分かち合うという事に、音楽という形を使うという素晴らしい機会を得ました。私はVoice Clubメンバーと歌い、加えて素晴らしい音学家達、レックス・アンヘレス、奥田慶子ストリング・アンサンブル、エイプリル・ラッカナ・ヘイズ女史率いる素敵な西町インターナショナルスクールの聖歌隊という素晴らしいメンバーを迎えました。音楽は確かに私達を一つにする力となる事の理由を与えてくれました。楽しさだけでなく、勇気を与えて、さらに気持ちをも高めてくれます。フィナーレでは全員が大きな興奮をおぼえました。多くの強くいきいきした歌声が合わさって、素晴らしい調和が美しい音楽を作り出し、今回のクリスマスコンサートを最も忘れがたいものにしてくれました。おそらく聴いていた皆さん誰もが、同じ大きな感動をして、同じ気持ちになった事と思います。私は、この与えられた天分を分かち合ったり、受けたりする掛け橋になる事に対して永遠に感謝し続けます。

複数の人の力が合わさるということについて、私はここで秋のコンサートのハイライトについても、いくつか触れたいと思います。まず光栄にも、Jazz Lab Orchestraにゲストとして招待され、名古屋芸術創造センターと名古屋ブルーノートに於いて一緒に歌うことができたことです。ビッグバンドというダイナミックな音の中で歌うことは本当にスリルのあることです。Jazz Lab Orchestraとは今回3回目ですが、初めて一緒に歌ったのが約10年前。今回はそれを大きく超えるくらいの力強いライブでした。会場は満員、素晴らしいスウィングタイムを過ごすことができました。その他、大石 学(p)、河原 秀夫(b)、平井 景(ds)のメンバーと短いツアーがありました。飯田のReunionリユニオンを皮切りに、高崎のSwing、長野のGroovyを回りました。お客様の反応はかなり良いものでした。特にReunionではソロパートの最中に少なくとも3回の拍手があり、それが一曲だけでなくほとんどの曲でもそうでした。CDは飛ぶように売れました! 特に、私の音楽活動に大きな影響を与えてくれている大石学さんをはじめ、河原さん、平井さんが音楽にすてきなマジックをかけてくれたお陰です。それにお客さんがサイコウで、ほんとうに素晴らしいライブでした!

そしてとりわけ、秋から冬にかけての大きな活動となったのが、パワフルな角田健一ビッグバンドとの共演。現在の日本で最も賞賛されているこのバンドと共演できたこと、こんな豪華な体験ができたのは光栄でした。渋谷にあるJZ Bratでの初めてのジョイントセッションで、このために角田氏は私のCD“They Say It's Wonderful”よりいくつかの曲をビッグバンド用にアレンジしてくださいました。いつもとは全く異なる楽しい経験、もう何ていったらいいのでしょう・・・みなさんは、‘イッツ ワンダフル’と言って下さいました。




12月後半、私は何年かぶりに新宿‘DUG’で歌う機会がありました、もちろん‘DUG’の新しく移転した場所で初めてということになります。来られたお客様は大人の方が多く、ずいぶん熱心に聞いてくださいました。まさしくジャズのための場所というところです。最近自分で、よく聴いている人の反応を見ながら、それがますます楽しくなっていることに気づかされます。表情に複雑な感情の起伏が絡み合い、時々起こる緊張のあとにホッとするような笑顔、そして喝采に変わっていく過程がほんとうに素晴らしいインタラクションだと思います。私は、セットの合間の休憩時間やショーの後に、来られているお客様とのおしゃべりを楽しんでいます。色々な意見を聞くことで多くのことを学ばされます。人の前で歌うことは大きな挑戦です。でも、さらにそれで人を魅せることはもっと大きな挑戦なのです。

神田の‘TUC’では、私にはさらに、‘東京ホットクラブバンド’と呼ばれるユニークなバンドと共演する機会がありました。バンドは、ギター2本、バイオリン、アコーディオンとウッドベースから成ります。ジャンゴ・ラインハルトの影響を受けたサウンドで、ジャズスタンダードを、ジプシースウィングと1930年代ジャズを混ぜたようなスタイルで仕上げました。とても楽しい気持ちで、なんだか世界の他の所へ行ったような、エキゾチック気分になりました。

ルイ・アームストロングがかつて「演奏するのは人生そのもの」と言った様に、私たちが聞く音楽は、私たち自身が感じて、見て、聞き、行動すること全てにつながっているのです。それをもっと楽しんで、もっと注意深く時間をかけて気づいていくことが大事です。今月、ラテンフィーリングをちりばめたジャズをレコーデイングしにブラジルへ行ってきます。きっとまた皆さんを驚かせますよ!
 
チャリート  
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