BECAUSE WE CARE FOUNDATION/ FRUITS OF THE SPIRIT CHARITY CONCERT
音楽が精神の気高さといった感情を最高に表現できるのに対し、絵画では難しい。と、ある有名な作家がかつて言ったことがあります。画家は異義を唱えるでしょうが、5月18日のFRUITS OF THE SPIRITチャリティーコンサートに足を運んだ人々は、たった2時間でこの言葉を実感したことでしょう。
六本木のフランシスカン チャペルセンターには午後7時頃から、子供・学生・社会人・シスターそれに、普段教会に通っている人たちが続々と詰め掛けました。清泉女学院聖歌隊の若く清清しい歌声でコンサートは始まりました。Tokyo Y's String Quartet Ensemble の演奏はさすがにすばらしく、エンヤから映画「ゾロ」まで矢継ぎ早の演奏には圧倒されました。
ジャズ歌手のチャリート、及び、レックス、マユミ、エミコ、メイはFruits of the Spiritのボーカルグループとして素晴らしいシナジー効果を与え合っていました。バラード、アップビートな曲、そしてアカペラとあらゆるジャンルの曲を唄いこなし、まさに魂にまで届く歌声なのです。私は人の心を読む事は出来ませんが、観客の目や様子は確かに語っていました。音楽の天使が心の扉をそっと叩いて、
聴衆の心に喜びとノスタルジーを与えていることを。感傷的なメロディーから活気溢れる調子へと変わる時、聴衆も感情を揺さぶられているのです。
それは曲の選択のお陰でしょうか。演奏?それとも雰囲気のせいでしょうか。それとももっと別の何かでしょうか。それらだけでは人々を感動させることはできません。人々は何かもっと高いものに対してお金を払うかもしれませんが、お金では買えないものもあるのです。とくにこの夜に聴いたあの音楽のようなものは。Fruits of the Spiritのボーカルグループの歌声は、限りない可能性を秘めた世界を垣間見せてくれたとともに、愛、信頼、平和、希望といった感情も感じさせてくれました。当たり前に存在するものだと思っていた希望も蔓延する暴力、狂気、自殺の中では意識して要求されるものになって来ました。そして、このグループの音楽が私たちの魂に注ぎ込んでいるのは、まさに、この希望なのです。